各書解説
各書解説の記事一覧
創世記のあらすじ|天地創造からヨセフまで
創世記は旧約聖書の冒頭に置かれる全50章の書です。天地創造やノアの洪水、アブラハム、ヤコブの子ヨセフといった主要場面を通して、世界の始まりからイスラエルの祖先の歩みまでが描かれます。
出エジプト記のあらすじ|十の災いから幕屋まで
出エジプト記は、エジプトからの救出とシナイ山での契約という二つの軸で読むと、全40章の流れが一気に見通せます。本記事では1–18章、19–24章、25–31章、32–40章の4ブロックで、前半のモーセ召命・十の災い・海の通過と、後半の十戒(出 20章、
ヨブ記のあらすじ|苦難と信仰、構造と読みどころ
この記事では、ヨブ記全体の構成(序章・韻文・結び)と主要な問い点──義人の苦難、因果応報の再考、神の知恵の不可知性──を整理します。 読みどころとして、三人の友人とエリフ、神の応答の位置づけを比較し、さらに美術・文学・音楽における受容例を概説します。
イザヤ書のあらすじ|成立背景と預言の意味
イザヤ書は全66章に及ぶ大きな書物ですが、核心は意外に明快で、民と諸国への「裁き」と、その先に開かれる「希望」です。通読の際は1〜39章、40〜55章、56〜66章の三つに地図を引いておくと、40章で告発の響きから「慰めよ、わが民を慰めよ」へ空気が切り替わる場面でも戸惑わずに読み進められます。
ダニエル書のあらすじ|物語と預言を整理
ダニエル書は獅子の穴や燃える炉の印象的な物語で知られます。1〜6章は宮廷ドラマとして場面が次々と展開し、7章以降は獣や数字、幻が前面に出て読書のテンポが変わる書物です。これから読む人や前半で止まってしまった人には、まず全12章の骨格をつかんでおくことが役立ちます。
マタイの福音書のあらすじ|教え・奇跡・五つの説教
マタイの福音書は、新約聖書の四福音書の第一書であり、視点が共通する三書を指す「共観福音書」の一つとして、全28章でイエスの生涯と教えを大きな見取り図の中に配置した書物です。大学の教養講義でも、まず「誕生」は1–2章、「宣教と教え」は3–18章、「受難・復活」は19–28章という三段階を示します。
マルコの福音書のあらすじ|最も短い福音書
四福音書のなかで最短とされるマルコの福音書は、短いから入門向きというだけではありません。紀元70年頃前後の成立背景と、ガリラヤからエルサレムへ向かう三部構成を押さえると、全体の輪郭が一気に立ち上がる書物です。
ルカの福音書のあらすじ|異邦人に語られた福音
ルカの福音書は、イエスの物語をユダヤ人の枠内に閉じ込めず、異邦人を含む広い世界へ開いていく福音書として読むと輪郭がはっきりします。ルカによる福音書 1(新共同訳)の冒頭に置かれたテオフィロス宛ての献辞は、四福音書を並べて拾い読みしたとき、とくに導入部の性格の違いを際立たせます。
ヨハネの福音書のあらすじ|愛と永遠の命
ヨハネの福音書は新約聖書の第四福音書で、共観福音書とは異なり象徴性と神学性の密度が際立つ一書です。この記事では全21章を、前半1〜12章の「しるしの書」と後半13〜21章の「栄光の書」に分けて概観します。さらに、ヨハネ3:16と17:3を軸に、その核心を読み解きます。
使徒行伝のあらすじ|エルサレムからローマへ
使徒行伝(使徒言行録使徒の働き)は新約聖書の第5書で、四福音書の直後に置かれます。ルカによる福音書の続編として、イエスの昇天後からローマ到着までを描き、初代教会の形成やパウロ書簡の背景を理解するうえで重要な一書です。
ヨハネの黙示録のあらすじ|全22章と象徴解説
ヨハネの黙示録は、新約27書の掉尾を飾る全22章の書物でありながら、四騎士や666の強烈な図像だけが独り歩きしがちです。講義や入門書で提示されることの多い区分例として、1〜3章/4〜5章/6〜16章/17〜20章/21〜22章という五つのまとまり(教育上よく用いられる一案の一例)を最初に示すと、