教養・文化

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バベルの塔として知られる物語は、聖書本文では街と塔と記される創世記 11:1-9の9節です。そこにある核心は、塔の崩落ではなく、人々の言葉が混乱させられ、各地へ散らされたという出来事にあります。

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聖書は読む本であると同時に、古代イスラエルの唱詠から現代のゴスペルまで、繰り返し「歌われる言葉」として共同体を形づくってきました。詩編を黙読するのと口ずさむのとでは記憶への残り方が驚くほど違い、言葉が旋律を得た瞬間に、テキストは祈りや参加の場へ移っていきます。

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聖書は西洋文学にとって、単なる宗教書ではなく、物語の型、象徴の辞書、倫理の座標軸として働いてきました。展覧会で神曲挿絵の連作を前にしたとき、地獄・煉獄・天国の三層が視覚として立ち上がり、ダンテが中世カトリックの宇宙秩序を詩に結晶させた理由が一気につかめたのを覚えています。

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旧約聖書と新約聖書の違いは、古い本と新しい本という順番だけではつかめません。この記事では、成立時期、言語と構成、内容と中心人物、そして「約」が意味する契約という4つの視点から、旧約39書・新約27書を軸に、タナハ24書やカトリックの46書との違いも混同せず整理していきます。